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◆ 最近は、体と生活リズムが壊れてるところです。 (2012/09/23)
 
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発想切り売りサイトを運営。
「世界樹の迷宮キャラスレまとめサイト」では、中の人だよってしょっちゅう公言してるけど暗黙の了解で同一人物とはされない、みたいな立場を目指しています。

メール:
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月夜の晩に、時計塔を舞う魔女……




ではなく、amaやんの散らかった、散らかりすぎたロフト。

ちょっと気合を入れて下階を整理したのだが、単純に、ロフトに寄せ集めただけと言う、掃除ヘタな人の代表例みたいな片付け方をしてしまったようだ。

しかしこのままではやはりいかんので、こちらも気合入れて片付けるわけである。
もちろん、これらをこのまま、下階へと降ろして、「あれえ、今度はこっちが散らかっちゃったい」とかやろうとは思っていない。きちんと、今度こそは綺麗にしようと覚悟を決めているのである。決めるようなものか? 決めるようなものか。俺の場合は。

とりあえず、気合を入れたおかげで、3ヶ月前に失くしたメガネを見つけた。
やったね。


…………


お客様の中にメイドはいらっしゃいませんか!?


なんだか、片付けるって、ちょっと難しい。
 
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前々から「金曜は絶対残業はしませんので、定刻ちょうどに帰りますので」と予告していた通り、18時5分にはタクシーに乗り込んでいた。以前POLYSICSファンブックでご一緒した不二ヨーデルさんと、札幌ベッシーホールのライブに行かなければならなかったのである。

開場は18時半。15分過ぎに到着するとすでに仲通りはいかにもそう言う感じに混んでいた。人ごみはわいわいと弾んでいて、その周囲をペンライトを持った整列スタッフが歩きまわる。チケットはヨーデルさんが持っていたから、連絡をとるべく携帯電話を取り出し、あたりを見回しながら少し歩くと――

なんか、目があった。

ヨーデルさんとメンと向かうのはこれでやっと2度目、しかも1年ぶりである。私の髪型は当時と大きく違っている。
なのに、なんか知らないが、目があって出会うことができた。ヨーデルさんは首にタオルを巻いており、POLYSICSの物販シャツを着用、完ッ全に「ポリのライブに来た人」だった。

対して私は、普通に仕事帰りだったというのもあるが、いつも着ているような歩く専用の普段着(ヨーデルさん曰く、職場はどこの民族ですか?)。そう、こう言うライブに来るのは久々なのだ。というか次に書くけれども、これだけキケンなライブとなるとまったく初めてなのである。慣れていないのだ。
ともあれ合言葉「今度は大将(さん)も呼ぼう」でチケットを受け取り、私は少し離れたところに並んだ。


ホールに入り、ヨーデルさんと再合流。「ようこそ、地獄へ」と始まり、キケンなライブで気をつけるべきことを教わる。

まず、後ろの客は、割と全力で押してくる。
開演時間が近づくに連れ、入り口の階段まで埋まるくらいのぎゅうぎゅう詰めになっていったのだが、いざ演奏が始まると、入口の階段を振り向いて見られないくらいのぎゅうぎゅうになる。開演10分前には人口密度とそれによる熱気で首筋に汗をかいていたのだが、まだまだみんな、間隔を保っている方なのだと言う。
次に教わったのは、片腕は最初から胸のあたりまで上げて保持しておくと良い、と言う事だ。
周りがぐいぐいと押しこんでくるから、一度手を降ろしてしまうと、二度と手を挙げられるチャンスはやってこないのだそうだ。
またこれは後で聞いたことだが、ベッシーホールの前列は、腰骨に気をつける必要があるらしい。


そう、何だか勢いで、前から4、5列目と言う好ポジションを確保してしまった。だがこれも、ライブ中にどうなるかは解らないようで、最後に私がヨーデルさんから受けたアドバイスは「終わる頃には互いの所在は解らないと思います」だった。


「そろそろ始まりますよ。(スモークを)焚き始めたから」とヨーデルさんが言って間もなく、ホール横の非常口からハヤシ、フミ、ヤノが登場し、「わあ」だか、「うう」だか、判らない歓声の中で演奏が始まった。なるほど、押された。

上半身に後ろの人の腕が押し付けられる。必然、私もヨーデルさんの背に寄りかかることになる。
せめて肩甲骨はやめておこうと、腕を縦にして背筋に当てるが、果たしてそれが何分持ったかは解らない。
最初のMCが始まる頃には、立っていようという意志がなくても、誰かが勝手に支えてくれるうえ、ついでに揺れの軌道修正までしてくれる状態になっていた。『喧嘩商売』の煉獄とは、きっとこんな感じなのだ。

トイス! (トイス!)

トイス! (トイス!)

トイス! (トイス!)

帰ってきたぜ、札幌ォ!

(わぁあああああ)

MCでは、玉置浩二の話とか、さだまさしの話とか、田中邦衛の話とかいろいろな事がテーマになっていたと思うが、よく覚えていない。ただ、ことあるたびにヤノに話題が振られていたと思う。
あとはヨーデルさんの、執拗なまでのヤノプッシュ。Twitterで定期ポストしていた甲斐と言えばいいのか、「まさしー!」のコールはMCの僅かなスキをついて会場を僅かに蠢かせた。

ニューミニアルバム『eee-P!!!』の曲も交えつつ、客席は、うねりに、うねって……

うねるんだよ。キケンなライブは。
客が押してくるから、自分も前の人を押さざるを得なくなる。
曲によっては、更に横揺れが加わる。もちろん、右に動けば左に戻りに行くから、結果として、前に、右に、後ろに、左に、ぐるりぐるりと回転運動を始めることになる。自分の意志じゃなくても、倒れることもできず、人間アナログスティックとして、うっかり下げてしまった腕を曲間のチャンスにもぞもぞと天井向けて伸ばしながら、必死で立ち位置を保つ。
ああ、今、自分はお洗濯されている。


「カッジャ、カッジャ、グー!」



後ろの人の腕の上げ下げで、自分のメガネが所在不明になりかける。
後ろの人の肩の動きで、自分の上げた腕が勝手にリズムに乗る。



メガネを無くさないよう、片手で抑える。
できるだけ後ろの手が当たらないよう、上を向く。
いや、ただでさえ前を向いている猶予など無いのだ。きっと、周りはみんな斜め上を向いていた。魚群の群れのようだとも思った。魚を釣るおもちゃの、あの、魚のようだと。

そのうち、方向ごとに均等でない揺れに呑まれて、いつのまにかヨーデルさんとははぐれていた。
私がいたX軸は右方向にうねりが強く、どんどん上手へ流されていった。

あとからヨーデルさんに聞くと、ニューミニアルバムの曲は5曲全て演奏していたらしい。3曲くらいしか覚えていなかった。
無理に押されてしばらく背伸びのまま反っていたから、腰骨は、淡く痛かった。
ともあれ、2時間近いライブが終わって――最初に発した言葉は「俺、2cmくらい身長縮んでねえかな」だった。
 
草むらで宇宙
http://www.e-moe.net/~pripas/box/ku.mp3

ボーカロイドで思い立って作った曲。2番まで完成したらニコニコにアップす――
いや、あの、歌詞募集したアレ、忘れてるわけじゃないんだけれども。ちとね。


・歌詞
青く爽らか 草のうた 今は見えぬ 過去の形 やがて枯れ行く 思いとて 仄かに薫る 記憶の底に 未だに燃ゆる 萌ゆるは叫び あけびが香るは 幼き時の 可憐にさまよう刻 何も解らずに迷うあの頃 いつか帰る記憶のドーム 爽らかに戦ぐ草のうた 聞こえてる
  

音楽ノートも整理してないなあ、一年くらい? 一年半くらい?
 
音楽とは関係ない仕事のうえで、つい2日前に知り合ったばかりの人の話。

背は高く、ひょろりとしていて、顔にはなんだか覇気がなく、愛想笑いの出る様子もない。もちろんそれは俺が彼に持った第一印象であって、それが彼のごく自然なポーズなのだろう。
前職はプログラマーだったのかキーオペレーターだったのか、とにかくパソコンを前にしての入力ばかりで、特に接客だとか電話応対だとかをした経験はないらしく、会話してもどことなく宙ぶらりんな感じがあった。

ちょっと空き時間があったので、仕事経験の話をした。
良い具合に対話の温度も上がってきたので、店専属や、或いは営業でピアノを弾いてお金を貰った話や、作編曲や絵での同人活動の話をした。すると、彼はなぜか泣き出した。

  す、すいませ――いや、俺も……漫画とか描いてたことがあって、それで――
  そういう事やってる人だと思わなかったから、その、め、面食らって……
  俺の友人にも、そうやってギターやってる奴がいて……


ハンカチで目元を覆いながら、どんどん彼一人がヒートアップしていった。

  言い方は悪いッスけどォ……何でそう言う道に進まないんですかぁ!
  そう言うのってェ……退路絶たなきゃダメなんですよぉ!


気の利いた返しが思いつかなかった。というか、別に気を利かせる場面ではないなと思った。
この男――28歳らしいのだが、その――大丈夫か!?


あのね。

退路絶ったら、死ぬだろ。
退路があるから、できるんだよ。

て言うか、退路を断つなんて、原理的に出来ないんだよ。

子どもの悩みは、逃げ道の無い悩み。
大人の悩みは、逃げ道がありすぎる悩み。

退路絶たなきゃダメだなんて言ってるうちは、ガキだわ。


その後、お昼ごはんの時間を利用して彼はバックレた。

何だったんだ、あんたは。
 
まんだらけ札幌店に行った。
大判で、ページ数の多めな漫画本を何冊か買ったもので、レジ打ちの際には男性店員さんが、よいしょ、よいしょなどと言いながらバーコード読み取りと袋への詰め込みを行っていた。

そこで、
「重たい本ばかりで、申し訳ない」
と話しかけてしまったのが、運の尽きだった。
店員は、
「いえいえェ、読み応えのある本ばかりで、読書の秋にはうってつけでしょう」
などと人懐っこく返答し、更に聞いてもいないのに――

「まぁ、よいしょよいしょと、言いますのはね。昨日、思い立って腕立て伏せを夜通しやりまして」
「……それは、効いたでしょうねえ」
うっかり、応えてしまった。
「腹筋も200回ほどしましてね。それで、どうも……昔は軽々できたはずなんですが、どうも、ね」
「はぁ――」

ああ、

わかった、

解ったよ、言うよ。

「そちらは、運動の……秋でしたか」

店員さんはにこりと笑って、
「まさにその通りで」
と答えた。


悔ッしい!!!


つまんねえッ!!!


こんな「うまいこと言った的な日常会話」に誘導され、組み込まれてしまうなんてッ!!!!
ああ、屈辱だ。
でも店員さん、あんたの人懐っこさは接客業にはもってこいだ、畜生。


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大通証明サービス。
大通駅の付近にある。

しかし、証明サービス。なんとも、「つまり、何してくれるところ?」なにおいがする。
頭の中にはストーリーが拡がる。


私は大通証明サービスのスタッフ。ここには日夜、人生の“証明”を求めた胡乱な客がやってくる――。
ほら、自動ドアがぐん、と音を立てて開いた。立っているのは、如何にも「人生に疲れました」って顔をした中年男性だ。頬は痩せこけ、何年も使い続けてきたのだろうカーキ色のコートは、すっかりくたびれてヨレヨレだ。
でも、その瞳には――まだやれる、まだ、やれるんだと、希望を求める貪欲さが見て取れる。決して胸を打つ輝きは無いけれど、火花をまき散らしてなお燻るねずみ花火のように、しぶとく現世にしがみついている。

「いらっしゃいませ。大通証明サービスへようこそ。今日のご用件は?」
何百回、何千回と繰り返した事務的なご挨拶だ。冷然を努めて発音するが、目の前の疲れ切った中年男性を前にして、口の端が上がるのをこらえきれない。
「――頼みます」
男は、細く、頼りない声を出す。
「頼みます、私の――」
ほら来た。
「私の、生きている証明を、ください」

カウンターの裏に置いているキャビネットを探るふりをしながら、私は心のなかで身悶える。
あはは。
陳腐なせりふじゃあ、ないか。
生きている証明だなんて。
でも、ヨレヨレ中年は、それを必死に、真摯に、求めているのだ。
おかしいったら、ありゃしない。

「承りました、お客様――」
しかし私はプロだ。せっかく来て頂いた顧客を、はっきりと、嘲笑うわけにはいかない。事務的で、或いは事務的すぎて冷徹ですらある、お固い受付係を演じて、私は次の文句を告げる。
「生きている証明、それは全ての人類に与えられるべき最低限、且つ最大限の権利です。でき得る限りお力になりましょう。まずは――」
ヨレヨレに向けて差し出すのは、“お手続きの前に”と書かれたA4の紙、たった一枚だ。
「こちらの用紙に、お客様の情報を書いて頂きます。もちろん、こちらに書かれた情報は当社が認定されたJISQ15001規格に基き、第三者に閲覧されることが無いよう厳重に保護されます」

ヨレヨレがフラフラと、油性ボールペンを手に取る。その間じゅう、私は彼を観察する。
さあ、この男に如何にして生きている証明を与えよう。
手段は、無限だ。
彼のペンを動かす手が止まった時。それが、私の仕事の始まりを告げるのだ。



とか考えてしまうではないか。
何をやっているセンターなのだろう。


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札幌市内某ビルにて。

このようなサイトに来る読者の皆様であれば、特に注釈せずとも味わって頂けると思う。
 
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