豊平区が大嫌いである。
とりわけ、記憶で描いたが、居酒屋『親不孝』が頭を痛くさせる。
でっかく、「親不孝」と壁面に書かれている。
90度回ってもう一方には親不孝の“不”だけ逆さに書かれている。
つまり“不”をひっくりかえして親孝行というわけだ。
その下には駅のホームにあるあれを模した看板で、駅名“おやこうこう”で行き先が“親不孝”のさかさま。
ついで、入り口の前にある置き看板はある一面が「親孝行」別の一面が「親不孝」のさかさま。
気に食わない!いや、親不孝の反対で親孝行などという、そのネタの粋っぽさは解る。江戸の判じ絵のようで、気持ちが良い。
だが、親不孝のさかさまなら、さかさまであれば良いのだ。結局、「親不孝」ごとさかさまなのか、“不”だけさかさまなのかもはっきりしない。
いやいや、それでも意味するところは同じだ。でも、でもね。
「親孝行」って書いちゃってるのは、かなり、違うんじゃないか。
せっかく自身で粋な表現をしてるのに、それを、自分で摘みとってしまっているのが、意味がわからん、わからんっ!
もともと、何だか豊平区は、地理が弱くて苦手なのだ。
迷う。
川沿いに走っていても迷う。
北に走っていたつもりが西に走っている。弱いのだ。
そのうえ、そんな、親不孝なのか孝行なのかわからん店を擁しおって。エッ、どうなんだ。
私には白石区と清田区があればいいのだ。
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