小中学生の頃、クラスでこんな遊びをしたことはないか。
参加者は3人以上。まず「鬼」が机に手のひらを伏せて置く。他の参加者「鬼以外」は自身の手を鬼の手のうえに重ねて、同様に伏せて置く。
鬼は任意のタイミングで手を引きぬいて、そのまま振り下ろし他者の手を叩く。叩かれた人は次の鬼になるので、鬼以外は急いで手を引っ込めるのだ。
これを……
全員、目隠しでやったら面白いのではないか。どう考えてもひとり分多く手が置かれて笑ったり、
「じゃあ今私の手のうえに乗せているのはだあれ?」と手のひらをくすぐってみたり、
下校時間のチャイムが鳴ったので目隠しを取ったら周りに誰もいなかったりしたらいいじゃない。
教室じゅうが夕焼けで赤く染まって、
外からは「目隠し鬼さん、そこにいて」「まだ目隠しをとっちゃだめ」と歌声が聞こえ、
目隠しをしたとたん柔らかく冷たい手が体を抑えつけ、
机に押し付けられた手の甲に激しい痛みが走り、
ずっと鬼をやらされると言う都市伝説でもあればいいじゃない。
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