驚異の施錠「布」。
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今日は小林賢太郎のライブを見るべく、大将と札幌へ。
いや、住所としては私が住んでいる白石区は存分に札幌なんだけれど、札幌といえば、やっぱり、
こう言うことなんだよね。
ちなみにamaやんの家から時計台まで大体8kmあるようです。
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そんなわけで昼前から札幌観光ツアーに出た我々だが、肝心のライブは
開演19時。
どれだけ余裕のあるスケジュールを組んでいるんだと言う感じだが、これについては前夜の打ち合わせの中で『
やきそば屋』の話題がでたからに他ならない。
いわゆるドカ盛りの店であり、レビューサイトを見ても「安い旨い早い、いや、安いマズい早いか」などと書かれている素敵地下店なのだが、食べ方がちょっと変わっている。
出てくる焼きそばには、全く味がついていない。本当に「焼いただけ」の、炭水化物の味しかしない単なる麺だ。
そこに「焼肉用」「キムチ」「ラー油」など幾種類のソースや、マヨネーズなどをお好みでかける。
大将はコレを「上級者向け」と表現したが、自己責任と言うか、究極の放任と言うか、サービス業とは呼びがたい「食べ物に対し対価を払って喰う」と言う、
純粋な食の取引を体験することができた。
ただ、このメニュー体系のおかげで注文から配膳までがエラい早い。
ひっきりなしに親父が焼きそば焼いて、それが皿に盛られて目の前に突き出されるだけだもん。
私はカレー付きを頼んだから、ちょっと時間かかったけどね。
値段はこの写真で650円。
とりあえず腹いっぱいになりたかったらおすすめ。だけれど、狭くて回転率の良すぎる店内は、モノスゴイ「女子供は立ち入れねえ、男が腹を満たす世界」みたいな殺伐さを感じたぜ。
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なお、この店の食事サンプルにはエラいモンが飾られている。
当然下に行くほど値段は高くなるが、最大20cmくらいの山盛りになっても1200円くらい。
ぞんざいに供されたトッピング。
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腹を満たしたあとは、あえてのテレビ塔。
北海道にいるからこそ、地元の観光施設はめったに行かない。
テレビ塔のある大通公園はかなりの鳩スポットで、やたら人馴れした丸っこいのがくるっぽくるっぽ言いながら近づいてくる。
鳩を撮ろう。
逃げるぽう。
なお、テレビ塔には入ったけれど、一番上の展望台は入場料が700円だったので行きませんでした。
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観光地巡りの勢いに乗せて「よし時計台入ろうぜ!」みたいなノリになり、大通公園から北上。
気持ち悪いものを見つける。
市役所敷地のね、小学校跡地に建てられたオブジェなんだけれど、この覗き小僧は、ちょっと、怖いでしょう。
札幌は区できっちり分割されているので、市役所にはそう言えば入ったことが無い。
実を言うと敷地に入ってやっと「あ、ここ市役所だったのか!」と気づいたくらいで、札幌に住んでいながら全く馴染みのない施設である。
なので私にとって札幌市役所とは、怖いオブジェがあるところであり、また――正門沿いに立っている『お知らせ掲示板』を見つけた大将が
「あ、お知らせある! 読もうぜ!」となぜか無邪気に駆け出したせいで笑ってしまった場所でしかない。
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今日はコレだけは言っておかねばならない。
時計台はガッカリスポットでは無い。私も物心ついてからは初めての時計台だったが、立地はともかく
中は面白いことを知った。
そもそも時計台は、北海道大学の前身に当たる札幌農学校のいち施設だ。体育館やイベントホールとして使われていたもので、正式名称も『旧札幌農学校演武場』なのである。
1階は史料館として改築前の時計台の壁とか当時の生徒の食事とかワケわからんものの展示、2階は上記写真のようなホールと、大時計が電力を使わずに動く仕組みを解説したブースで構成されている。
実際、電力を使わずに動く時計台の仕組みは、面白いですよ!
札幌に来る機会があるなら、立地でガッカリするだけでなく、中も見ていってください。
入館料200円だし。
市民の声より。
歩ちゃん、君は、いったいここで何をやらかしたんだ?
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南3条商店街、狸小路も立派な観光スポットである。
そうそう、観光。時折外人さんも通るのだが、ふふ、今日私ね。京都の布屋で買った上着に、ストライプ柄のタイパンツ、そしてタイダイ染めのストールと言う出で立ちだったんですよ。
見知らぬ白人男性にニコニコされながら、
「ファンキーメーン! ライクアヒッピー!」って言われました。
バイバーイ、じゃねえよ。やっぱり外人さんのノリは違うわ。
狸小路7丁目は相変わらず魔窟でした。
6丁目まできちんとしたアーケードなのにね。
中に並ぶ店も、
こんな感じ。
8丁目にはアーケードすら無いけどな。
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あと狸小路とは関係ないけれど、大将に「
人形屋佐吉を知らないなら札幌市民としてはモグリだ」と言われ、
行く。
逡巡なく入る。なかなか見所のある店でしたよ。
丸尾末広の直筆サイン本1300円は、やっぱり買うべきだったかなあ。
その後、せっかく国境を超えてヒッピー認定されたので、エスニック雑貨……って、こんな所に店があるのか!? 市民会館のスタッフ専用通路みたいじゃないか、って、あるんだね。『
雑貨屋 孵(かえる)』。
ガラス窓からビル街の見える、恐らく大陸一エスニック雑貨店だと思わせない店舗じゃないかと思います。気取ってなくて、オツで良い。
実年齢のさっぱりわかんねえ店員さんも、面白い人でした。
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小林賢太郎のライブも見終わり、すっかり夜も更けた後は『じゅう奏』へ。こちらは元から大将おすすめと言うこともあって、大変美味しいお好み焼き屋。
お好み焼き、食べる。
またも焼きそば、食べる。
そして店員さんに言われる。
「芸能関係の方ですか?」ああ、ヒッピーからちょっと格上がった。いずれにしてもamaやんはもう、カタギの職業には見られていないようです。
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