我が家には管理会社備え付けのガスストーブがある。
しかしながらプロパンストーブは、コスト面からとても使い物にならない。都市ガスでワンルーム暖めるだけでも月14000円かかったものだから、こいつをマトモに使って暖を取ろうものなら、11月から4月までの冬期間、一ヶ月2万ほどの暖房費を覚悟しなければならない。
そこで私が用意したのは数枚の板だった。60*40cm、厚み18mmの板1枚。次に厚さの同じ60*30cmの板を2枚。最後に厚さ5mmの60cm板を2枚だ。
それらを全て白く着色する。まずおおまかにスプレーで染め上げ、細かいところはアクリル絵の具で塗る。室内の作業だから、スプレーのみでの完成は元から見込んでいなかった。
全ての木板を組み合わせ、釘を打ち付け、台を作る。
それを、ストーブに被せるように置く。
できあがりだ。
そう、できあがりだ。ストーブはこの状態で、当然点火するわけに行かない。点火しない。使わないのだ。プロパンガスストーブなど、最初から使う気はなかった。じゃあ如何にこの冬を過ごすかというと、
コイツである。RB-25C。今シーズン大人気の石油ストーブだ。
目をつけていたのだが、いかんせん出足が遅れた。いや、今年は特に、大震災に伴う意識変化から電池駆動ストーブの流通が夏の終わりより急激に加速、10月現在、ネット上では最安値も15000円から21000円に高騰し、そのうえで入荷2週間待ちとなっているほどだった。
それが市内のホームセンターにあった。在庫がなかったので展示品を17800円で売ってもらい、梱包箱も無いので貸しトラックでは助手席にシートベルトを締めて乗せてあげて、それが我が家に来た。
“レインボー”の愛称の通り、七色に投影される光の輪が特徴的な、キュートなヤツである。
メーカー公開の効果範囲でもある8畳間を暖めるのがせいぜいなのだが、
我が家にようやく暖房というシステムが来た安心感は、じゅうぶんに保証してくれている。
なおガスストーブ氏には、今後、小物置き場としての活躍を期待するものである。
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