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◆ 最近は、体と生活リズムが壊れてるところです。 (2012/09/23)
 
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『金魚屋古書店』10集、『うごかし屋』3集、購入。
ついでに『ふら・ふろ』が最終回なまんがタイムきららキャロット、初めて購入。

金魚屋はねえ、やっぱり面白い。

なんで面白いのかつらつら考えたけれど、結局のところ「実在する漫画が出るから」と言うのが一番デカいんだよな。
そのおかげで架空のキャラクター達に感情移入もしやすくなるし、知っている漫画であれば共通の話題を得たような嬉しさも感じる。
ついでに作中に登場する「金魚屋古書店」はその名の通り古めの本を取り扱っているから、ノスタルジーもある。

つまりコンセプトからしてズルい漫画だ。

漫画のキャラクターが『ゴルゴ13』の本を、見たことのある表紙そのままに持っていたら、当然読者としては「むふっ」と妙な笑い声が出てしまうでしょ。ギャグの演出としてデューク東郷のパロディキャラ自体が出てくるのとは、また違う面白みとしてね。
パロディキャラは偽物だけれど、実在する本が出てしまえば「この世界には本物のゴルゴ13が認知されている」ことになるわけだから。

今回の第10集にもそれはあって、例えばレギュラーキャラにやけに初々しいカップルがいるんだけど、初々しすぎて「デート」と発音するにもやたら口ごもる。
そして口ごもるあまり「デ……ト……」としか言えず、それに対して片方が「……デトロイト・メタル・シティ?」と聞き返す場面がある。

もしも現実にこう言うカップルがいて、たまたまそんな会話を耳に挿んだとしたら、やっぱり笑うと思うのね。
それも勿論、デト→デトロイト・メタル・シティと言う偏った予測変換機能がオカシイのではなく、「そんな甘酸っぱい会話の流れの中でクラウザーさんかよ!!」の方。つまり、漫画『デトロイト・メタル・シティ』の予備知識があるから笑えるわけだ。

これはズルい。
悪いわけじゃなく、ただ単純にコンセプトの勝利であり作者の設定の上手さなんだけど、実在する漫画のタイトルをひょんと入れるだけで、作者自身は特別土台や伏線を練ること無く面白いシーンを作れているのだ。

で。
それを踏まえた上で、第10集に限って何が面白かったかと言うと。

上記のようなコンセプトで既刊の中で登場してきた、やけに多いレギュラーメンバー達が、今回初めて集合する。
個々には過去にちゃんと相互関係があるんだけれど、改めてキャラクターを人生の岐路に立たせてみたり、互いにどう言う印象を持ち合っているのかを描いて、つまりは「プチやり直し」をしている。

明らかに人間ドラマの方が主なのね。

話の核としてはキッチリ、「みんなで手塚治虫が創刊した『COM』に読み耽る」と言う「漫画の話」なんだけれど、既刊の印象としてあった、実在の漫画になぞらえてキャラが動くのとは違って、キャラの動きの中に実在の漫画が出てくる面が強くなった。
いや、どっちのパターンも好きだし、脈絡なくキャラが持っているおとぼけ課長も面白いんだけれど、また違う面白さが出たなあと思ったわけなのね。


と、色々こねくり回して、ここまで書くのに2時間ほどかかっているくらい思い入れの強い漫画なんだけれど――本当はざぁっと絶賛だけして終わらせたい漫画なんだけれど、一応ね、難点もある。

言い方は悪いけど、いかにも、女の人が描く漫画っぽい。
女性キャラは美女とちょっとだけブスしかいなくて、男性キャラはイケメンとブサイクしかいない。
ついでに、イケメン設定じゃなくても顔立ちが整っているうえ、眼鏡男子のフォーマットが殆ど同じで、誰だか解らない時がある。
そしてそのキャラ達が明智警視並に頻繁にキラキラする。
オッサンの描き分けはやたら上手い。

男性作家だと真逆がありがちだよね。

あと、基本的にいい話しかない。
一緒に買った『うごかし屋』なんだけど、殺人事件が起きたのに、その家の主が「人の欲望は醜いばかりじゃないんだなあ」って言って終わりだもん。見知らぬ男の刺殺体を発見したショックとか、尾は引かないのね。
 
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