須藤真澄の『庭先案内』を全巻大人買いし、OYSTER(ウムラウトつけるのめんどい)の『男爵校長 High!』も買って、どっちも面白くてああ、漫画はやっぱりいいねえ、などと『金魚屋古書店』の登場人物みたいな事を言っています。
OYSTERは、4コマ界の中ではかなり上位レベルの絵の旨さと、がむしゃらなノリの良さと、セリフ回しや構図はシュールながらかなり基本的な起承転結を抑えた正統派ネタ運びが特徴だと思う。
また、男爵校長シリーズには文化系男子の理想が見える。小原愼司の漫画の次くらいに。成長と不安に悶える女子高生やら、小難しいTRPG設定やら、第2部「DS編」の路線変更は結構賛否両論なんだけれど、なかなかに「超展開」を「作品のテーマ」にねじ曲げる、かいな力を感じて好きだ。
須藤真澄は『ナナカド町綺譚』を古本で読んでからハマってしまった漫画家で、日常を舞台にした、ものすごく暖かく優しいファンタジーの名人。
ゴリ押しがなく、キャラクターの動きのあるがままが、愛しく、悲しく、生命力に溢れていて、何ともたまらない作家。説教臭くない「生きてるって面白いなあ」が楽しめる話が多く、非常に好きである。
んで、
新刊が10月22日に出るそうで、買わなきゃなあ、なのね。
何か2010年っぽくない表紙だけれども。
ともかく、これでたぶん今月の新刊チェックは終わりだと思う。来月はまたあるのよね。
よつばと! 10巻、11月27日。
金魚屋古書店 11巻、11月30日。
そして、ラジヲマン、11月20日。
おおー、出るんだラジヲマン。
あさりよしとおがだいぶ前に書いていた、放射線漏れしてる正義の味方の話。ブラックギャグ。
あと、地味に未チェックだった、
先月発売のこれも買っておきたいなあ。
あと、小原愼司で思い出した。
ずっとずっと買いそびれていて、気づけば中古すら見当たらない『パノラマデリュージョン』。
4年くらい前に始まって3巻で無理やり終わった、小原氏の驚異の打ち切りSFアクション。
もう、すっげえ打ち切り方だったんですよ。人気取りのエロが無理やり過ぎて逆に面白いみたいな漫画かと思いきや、なんか最後は「そして数億年後……」みたいな締め方をした無駄に広大なお話でねえ。いやあ、見つからないんだよなあ。今更。
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