日用品を買いに行ったつもりが漫画ばかり4冊ほど抱えて家に戻ってくると言うのも少し切ないものがあるが、そのラインナップがまた悲しい。
まず1冊目は「男爵校長DS」の2巻だから、いわゆる萌え4コマで読み易く、ありがたい。
連載当初と路線が変わっていたものだから敬遠していたが、あらためて一気読みすると、面白いなあ、これ。ホントに面白い漫画。元々絵が上手いうえに筆致が安定しているのも良いが、お話も結構良い。
「弦音さんが二人?」
「片方ちっちゃいわよ?」
「妹かなー」
「過去の弦音さんが会いに来たんだ!」
「そういう話好きね」
劇中のネタの流れにあるとおり、「そういう話」が好きな人にオススメ。
元々が正統派ギャグ漫画なので、中途で突然現れるようになった「青臭さ」が鼻につくときもあるが、概ね面白い話です。
んでコレを読んでそれなりに爽やかな気分になったあと、再度レジ袋を漁ると現れたのが、
栞と紙魚子 殺戮詩集。どう言う取り合わせで買ってくるんだよ。
ちなみに後の2冊は「栞と紙魚子の生首事件」と「孤独のグルメ 新装版」です。
ああ、一番最初に爽やかな漫画を読んでしまった。
栞と紙魚子シリーズもオススメですよ。
絵的にはまッッッッたく萌えないが、シナリオに強烈な面白さがある。オカルトと悪ふざけのミックスですよ。とんでもない。
魅力的なのが、主人公である二人の女子高生、栞と紙魚子のかけあい。
彼女らの住む胃の頭(いのあたま)町ではさまざまな怪異が起こるが、二人が全くそれに馴染もうとしないのがたまらない。
「ねえ いつだったかジョンを散歩させた時のことおぼえてる?」
「忘れようたって忘れられないわ 知らない土地を走り回ってくたくたになったもの」
「あのジョンを連れてた奥さんね また時々見るんだけど散歩のルートを変えたみたいなの」
「へえ…またペットを散歩させられるんじゃないでしょうね」
「まさか…もうごめんよ それがね あいかわらず連れてるものは見えないんだけど変わってるのよ この間なんか引き綱を引いて夕焼け空を歩いてたわよ」
「あの奥さん 空を飛べたの?」
「知らないわ この町は変わった人が多いから空ぐらい飛ぶかもしれないけど…」
しれない、じゃないよ。
あといっさいの脈絡無く現れる「妖怪ハンター」のセルフパロデイもたまらんです。
このシリーズは、集めようかと思うわ。
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