うっかり「孤独のグルメ」を読んでしまったものだから、夜の10時だと言うのに食べ物を求めて外出してしまった。
本来ならコンビニにでも行ってジャンクフードを買えばよかったのだが、あいにく私の住居から徒歩15秒の位置に寿司屋があり、つい魔が差して入ってしまった。
実を言うと回転しない寿司は初めてだったのだが、威勢のいい模範的寿司屋の店主に迎えられ、昂揚して瓶ビールを頼んでしまい、更に赤ら顔の常連じいさんと政治談議までしてしまう。
正直、1時間も経ったとは思わなかった。会計は1585円。
そんなに食べたかな。お通し代も含まれているのだろう。
味はそこそこに良く、眼を見開くほど旨くもないが、決して気に入らないものではない。
上滑りする政府批判。
興味本位のオリンピック談義。
帰る際には常連じいさんに「次は彼女でも連れていらっしゃい」と軽口を叩かれる。
ああ。
私は今、日本に生きているぞ。
日本人として、この雪積もる大地に根を張って生きているぞ。
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