京極町名物・「のどが乾かな……いや、乾きにくい、必ずしも乾かないってわけじゃないから過信しないでほしいけど、全く効果がないってわけじゃなくて、まあ、なんだ、乾きにくい……くらいは言ってもいいかな」ソフトクリーム。誰か試しておいてください。
京極町名物・何かが起こる自販機。
かき氷早食いも満喫し、湧き水への散策路をぶらぶらと練り歩く3人。実はこの2時間後、特別ゲストとして水木一郎が来るのである。
な、なんで?
前日の八代亜紀と大川栄策をスルーしてしまった分もあり、これを見逃すのはもったいないと、
ぶらぶら……
ぶらぶら……
ぶらぶら……
…………
…………
なんだか、疲れたね……
緑と水に囲まれ、妙な倦怠感に苛まれる。と言うのは、省略してしまったがこの日もつい温泉に浸かってしまったのだ。
道の駅の道路向かいにある京極温泉は、2階構造、階段を経由するため外から丸見えの露天風呂が特徴。しかし広い浴槽は心地良く、入浴代600円分は十分にくつろげるオススメの施設だ。
サウナで5文字限定しりとりに興じた後は、露天風呂で裸体を風に晒しつつ、五十音ドラマ(6文字限定)ゲームを3人で楽しむ。これは、アから順に6文字の単語を順番に言い、それらの語句を使ってどうにか物語を仕立てていくというものだ。
と言っても、そう言うルールになったのは「ヒ」からなので、
「ヒ」
ヒルクライムに挑戦しようとするも、
「フ」
不安要素を感じた男、
「ヘ」景気づけに
ヘリウムガスを吸い込み、
「ホ」
暴走族「マ」チーム“
万華鏡”を結成、
「ミ」
ミッドナイトの
「ム」
ムーミン谷を駆け抜け、
「メ」
メルトダウンのさなか、
「モ」
毛沢東に出会う。
「ヤ」
野球帽をかぶり
「ユ」
優勝旗を返還しに行く毛沢東は、
「ヨ」男に
用心棒を依頼。
「ラ」その後報酬として受け取った
ラピスラズリが
「リ」
臨界点を迎え、
「ル」
ルーズベルトを召喚した。
「レ」しかしそれらが
霊体験であったと気づいた男は、
「ロ」暴走族をやめ、地元で
ロードレースの選手として活躍することになる。
「ワ」そしてタイトルを獲得したその夜、アパートに帰ると、そこには一輪の
勿忘草が置かれていたのだった……
と言う支離滅裂なストーリーが完成。
果たして「ア」からきちんと始めていたとして、じゃあその場合ちゃんとしたドラマになったのかと聞かれるとまずそんなことは無いと思うのだが、それはそれとして妙な達成感を覚えつつ、湯から上がり、散策路を通りぬけ、無言で湧き水を眺めているのであった。
でも、ちゃんと見れたよ、水木アニキ。
前に座っていた子どもたちが急に草を集めだしたけれど、熱唱だったよ、アニキ。
ステージから降りた途端、観客に囲まれまくったけれど歌声をいっさい途切れさせなかったアニキは、マジにプロだと思ったよ。
写真じゃ確認できないけれど、アニキの握手を求める観衆の中には例の泊の巫女もいたよ。あの家族、どれだけ祭を満喫していったんだ。
ぜーっと。
という訳で後志お祭紀行はこれで終わり。大将とおっちょさんとも解散し、中山峠経由でおうちに帰った。
仲間うちで、海に行き、祭に行き、けだるく生ぬるい風を吸い込んで、これだけで結構、今年の夏は充実していたと思う。
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