翌日、「しゃっこいまつり」を見るべく京極町へと向かう。
現地解散を見越し、大将のステップワゴンにスーパーカブさんを乗せる。と、その前にブレーキの調整をしてもらう。ゆるゆるだったユグドラシル号のブレーキ、めっさ固くなりました。
さて、京極町と言えば水が有名。祭会場の道の駅では羊蹄山の雪解け水が自然に湧き出しており、いつ来ても大量のタンクを持ち込み一心不乱に水を汲み込む、意図の解らない人たちで溢れている。
そんなものだから、イベントの出し物も一風変わっており、麦茶の無料サービスや、かき氷の早食い、雪中宝探しに流しそうめんなど、水に関わるものが多い。上の写真も、香川県丸亀市とのコラボによる讃岐うどん屋台だ。
会場のあちこちに氷のオブジェクトがあったと思えば、
野点会場まで……いや、ちょっと、それは、予想外だったけれど。
勿論夏の祭らしい屋台も数軒出ていた。たこやき、からあげ、フランクフルト、やきそば……
やきそばを売れよ!目移りしていると、おっちょさんが「駄菓子コーナー」を発見。小さな子供たちの行列に紛れ込んでみると、軒先ではコイン落としゲームなるものが開催されていた。
どうやらコインを水槽の中に落とし入れ、底に立てられたコップに入れるゲームらしい。コインは3枚50円。枚数に応じて駄菓子がもらえるのだそうだ。
子供たちがなけなしの硬貨とコインを交換し、水槽を見つめて一喜一憂する中、不惑を迎えたおっちょさんの手には500円玉が握られていた。これが大人の力である。
妙に色っぽい係のお姉さんにうながされ、大量のコインを一気投入するおっちょさん。
嬉しそうだ。
続いて、先述の讃岐うどんを食べる。ナチュラルに2杯分(600円)を注文する大将。これも、大人の力である。
ちなみに左が1杯分。正直これで300円は高いのだが、大根おろしがあっさりして美味く、なにより祭の場で細かいことは気にしたくないので、それなりに満足する。
ここでもヒーローショーと出会う。京極町が呼んだのは仮面ライダーW。進行役のお姉さんは先日のほうが演技力的な意味で振り切っていてハイレベルだったが、記念撮影のノリの良さは仮面ライダーの勝ち。そんな、もろ手上げてアピールしなくても。
次いでステージでは、かき氷の早食い大会が行われていた。まずは子どもの部。
天気は特に崩れる気配なく、すっかり祭をだらだらと楽しむおっさんと化していた我々は、どの子が一番早く食うかの賭けに興じる。
しかし、何試合か見ているうちに、それほど駆け引きを要しないゲームであることに気がつく。
例えば写真真ん中の赤い男の子なんかいかにも食いそうなタイプだが、始まってみると、そうそうペースは保てない。それよりは左側の身長の高い女の子のほうが、とろとろとマイペースながらも、一定の速度で確実に量を減らしている。
ひときわ身長の高い褐色娘など、大会の趣旨の理解のほどを疑うくらい「普通の食事スピード」だったが、横にずらりと並ぶちっちゃい子たちよりは、格段に早いのである。
つまりかき氷早食いは、一度に口に含む量が多く、我慢強い、ただ単純に「成長してる子」が強いだけなのだった。
などと筋違いな文句を垂れつつもだらだら見ていると、大人の部が始まった。さすがにスピードが早く、更に一着がいかにも負けん気の強そうな老爺だったりするので、なかなか盛り上がる。
と、前に座り込んできた女の子2人……そして、ステージに上がっている赤白シャツのお父さん……
あ、
あんたら泊村の巫女と従者じゃないか!いや、写真じゃ解らないけれど、そうだったのよ。泊の海岸で、子供たちと一緒になって服びしょびしょにしてた真面目そうなメガネのお父さん。
娘たちにせがまれたんだろうなあ、早食いで賞品当ててきてよって。ようし、パパ頑張っちゃうぞおって。つうかよく見たら娘も上の写真で参加してるじゃねえか早食い。なんだこの家族、祭満喫しすぎだろ。
という訳で賞品当ててきた。よかったね、お父さん。
なんかさっきから普通に盗撮な気がしているけれど、いかにも「日本のがんばるお父さん」みたいな感じなので、応援しています。
月曜からも、がんばって!
PR