ジブリ映画の映画のタイトルって、よく混ぜて遊ばれてるじゃない。
有名どころが、『耳をすませば』+『海がきこえる』=【耳がきこえる】。実際、面白いと思うし、今や
『海がきこえる』を見たことがある人の総人数より、知られたネタだとも思う。
ときに。
ジブリ映画以上にタイトルを組み替えやすい名探偵コナンの劇場版は、なぜあまりいじられないんだろうか。試しにやってみると、「14番目の」が便利すぎて良い感じなのだが。
そもそも原題『14番目の標的(ターゲット)』からして、「多すぎる」のだ。勿論、この多すぎることこそが作品コンセプトの大胆さでもあるのだが、それにしたって1時間半で標的14人は多いだろう。
更にコナンの劇場版は『天国へのカウントダウン』以外の約90%の題名が「○○の△△」の形をとっている。これが他のタイトルとの親和性をやけに高めているのである。
『14番目の摩天楼』そろそろ別のゲームがやりたくなってきたシムシティプレイヤーの葛藤を描く。
『14番目の魔術師』前座が多すぎて、もう大抵のマジックでは驚かれないマジシャンの苦悩を描く。
『14番目の暗殺者』依頼主は、できれば1人目で暗殺できていてほしかったと思っている。
『14番目の亡霊』最初は幽霊にきゃあきゃあ驚いていた観客も、さすがに13体の亡霊が出てくれば慣れてくる。更なるおどかしの技術が試され、脂汗をにじませる14番目の亡霊。
『14番目の十字路』迷ってるだけです。
『14番目の奇術師』プレッシャーから脳溢血を起こした14番目の魔術師の代行で、急遽ステージに立たされることになった男の苦悩。
『14番目の陰謀』世紀の大泥棒を捕まえることに生涯を捧げた刑事の奮闘を描く。
いやあ、そろそろ敵も引っかかってくれると良いんだけどなあ。無理かなあ。何せ過去13回、罠にかかってくれなかったんだものなあ、アイツ。
『14番目の鎮魂歌』おじいさん、幾ら特技が心臓を止めることだからって、悪い冗談はやめてくださいよ。もう13回も葬儀の途中で生き返って、親戚も呆れ返っているんですから――
それを聞いて快活に笑う老爺だったが、14回目の心停止は彼の予期せぬ形で発生した。
またじいさんの悪いくせだと背を向ける家族。幾ら力を込めても出せぬ悲鳴、徐々にブラックアウトしていく視界……現代日本の孤独を鋭い視点で描いた問題作!
『14番目の棺』はいはいもう何が出ても驚きませんよ。
『14番目の楽譜』無名な作曲家が失意のままに衰弱死した。その死に不審な様子は無く、早々に事件は収束したかに見えた――しかし。
出世競争に置いて行かれ、かつての同僚からも蔑視されているアイドルオタクの刑事(オダギリジョー)は、作曲家が保管していた自筆の楽譜が、どれも他の作家の作品そのものであることに気がついた。そして全てのスコアのうち、No.14だけが紛失している事を突き止めるのだった。
華やかな芸能界の陰に渦巻く陰謀! 死亡した作曲家の正体とは!? 失われたNo.14はどんな曲なのか!?
刑事生命と、何より大好きなアイドルのために、相棒の警察犬と共に業界の闇を駆け抜けろ! 異質のコメディ・ミステリ、ここに見参!
普通に俺が見たいわ!!『14番目の追跡者』最近、当探偵養成所も生徒が増えてまして。一度に何人もの受講者にノウハウを教えなくてはならないんです。そうしたわけで、ハイ、もうぶっちゃけターゲットに気づかれているに決まっているんですが、こう言う尾行形態になってしまうものでして……
『水平線上の摩天楼』なんか、明らかに蜃気楼ですね。
……『天国への棺』なんて、そのまんまで良いですね。
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