方言の話。
普段からあけっぴろげにしている通り、私は生まれも育ちも現住所も北海道なのだが、どうも種々様々な文化が集合している土地柄のせいなのか、あまり方言と言うものを持たない。
イントネーションについては生粋の東京人に馬鹿にされる事もあるっつうか、実際
鴨。さんに「コーヒー」の発音を馬鹿にされたっつうか、そう言えばこの人に例の夕焼け曲のイラストを描いて頂けたので今週には歌詞3つ分ニコニコにアップします。マジありがとうございます。
んで、何。そう、方言。
そんなわけで発音を除き、思い返せば物心ついた頃から全く北海道弁らしさを伴わなかった私なのだが(なまら、~べさ、すら一生に一回発言したかどうかってレベル)、一方でよく使う単語に、
「ものっそい」と言うのがある。
ものっそい。
結構、使うんですよ。
意味は勿論「物凄い」なんだけれど、どうも標準語じゃないムードはしている。
調べてみると、讃岐弁に見られる用法だと言うのだが、両親ともに北海道・東北にルーツを持つ身としては、とても香川の血が流れ込んできたとは思えない。
更には、姉へのメールでこの単語を使ったところ、
「ものっそい。そいの仲間。主に沼地に生息。」などと、何か、新しい生き物にして返されたと言うか、その前提の“そい”すら新しいと言うか、ほんと、姉弟の身でなんですけど、私の姉は天才よ?
つまり何を言わんとしているかって、どこかで、何かの作品でもって、私の中に「ものっそい」が流入してきたはずなのです。
以前にも同じ感覚に陥ったことがあって、「名古屋人はとりあえずみゃあみゃあ言う」などと言う概念がどこで培われたかと考えたら、スーパーファミコンの隠れ佳作RPG『G.O.D.~目覚めよと呼ぶ声が聞こえ~』だったりするわけで、どこかに、過去の私に“ものっそい”を植えつけたナニモノかがいるはずなのです。
誰だ!
何と言うかこれもまた、前記事と同様、自分のルーツを辿る旅。
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