私の座右の銘は「日常にひとさじの違和感」である。ふと、いま見ている景色に「オカしい感じ」を掘り当てて、そこから空想するのがたまらなく好きだ。
だから家の中でも、以前より、自分宛の違和感というか、罠を設置している。
歯磨きチューブの代わりに、洗顔フォームをアクリルコップに立てておく。
歯磨きチューブの代わりに、わさびチューブをアクリルコップに立てておく。
歯磨きチューブの代わりに、本わさび(植物の状態で)をアクリルコップに立てておく。
節電タップのプラグを挿し替えて、テレビをつけようとしたら掃除機が稼働するようにしておく。
目薬とラー油を――
さすがにそれはショック死の畏れがあるので、していない。
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