9月末に発売される神宮寺三郎シリーズの新作・
赤い蝶の公式イラスト。
もう、神宮寺、どんどん若返ってるね! 公式設定32歳、大企業の御曹司の身分を捨て単身ニューヨークで探偵修行後、マルボロとカミュをかっ喰らいながら歌舞伎町の夜を見続けてきた男の顔じゃねえ。
て言うかてめえは成歩堂くんだ。神宮寺はもっと、こう、
胃が悪そう。
いやこれ、10年くらい前に母親が言っていた名ツッコミなのよ。
神宮寺シリーズに触れ始めた俺が攻略本とか買って、んでその中の設定資料集とか見てると、言ったわけ。
「なんか、胃が悪そうな人だね!」
日本のアドベンチャーゲームを代表するハードボイルド漢・神宮寺三郎をそう評価した人は、めったにいないと思う。あれ以来、俺はずっと神宮寺三郎の胃を心配し続けている。
ただ、冒頭の若々しい彼は、原点回帰ととれなくもない。
実は、第1作目『新宿中央公園殺人事件』の時の絵に近いのだ。
寺田克也の原画では、今度は肝臓が悪そうなんだけれど。
それにしても、今年で生誕23年目となる神宮寺、時代を進むごとにどんどん規制の波に煽られている。
ハードボイルドのキャラづけとして「異常なヘビースモーカー」と言う特徴がある。1987年であれば公園だろうが公共施設だろうがタバコを吸って難事件にひらめきを生むことができたのだが、リメイク版では見事に、「公園でタバコを吸うのはよしておこう……」と表示される。
これが、面白くて仕方がない。
神宮寺さん、生きづらい世の中になったねえ。
いや、タバコなら分煙化の現代当然とは言え、更に可哀想なのが高速道路の描写だ。
『危険な二人』のリメイクでは、事件現場に向かう際のテキストが「俺は高速道路を飛ばして駆けつけた」だったのが、「俺は高速道路を
制限速度ギリギリで飛ばして駆けつけた」に差し替えられているのである。
じれってえ!
時速10kmまでならハミ出しても、文句言われないよ、神宮寺!
ところで神宮寺シリーズのテキスト差し替えといえば4作目『時の過ぎゆくままに…』。
探偵助手・洋子が幼児を保護した時の文章、リメイクでは「心配だから」保護していたけれど、オリジナルでは「可愛いから」保護していたって、本当かしら。さすがに記憶薄いわ。
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