本棚1 中の段
へうげもの山田芳裕織部焼を発案し江戸に一大ブームを巻き起こした武将、古田織部の奮闘を描いた漫画。現9巻。
絵にクセがありまくりで、非常にとっつきにくい印象があるが、内容はめっちゃくちゃ面白い。
「自分の作品を作る」とはどう言う事なのか、武人と数寄者の間で葛藤する織部の人間臭さがたまらなく、一方で漫画ならではの「リアリズムの適度な排除」が、読む手を止めさせない。おすすめ!
蟲師漆原友紀現代の遠野物語。全10巻。
この漫画を大事に最終回まで保たせたアフタヌーンはえらい子。
菫画報小原愼司文化系オタ向け。新聞部に所属する傍若無人で清純可憐な女子高生が後先考えず騒動を起こすんだけど一方で乙女ラシサも見せたりする、昭和の少女漫画みたいな話。
でもよく読むと、単なるドタバタコメディの中で突然非日常に入る瞬間があって、その「好奇心は収まらないけどこれ以上進んだらヤバいかも」と言うヒリヒリ感が面白い。
全4巻。絶版。
二十面相の娘小原愼司江戸川乱歩風世界、盗賊団、冒険活劇、飛行船での決闘、格闘少女、世話好き巨乳お姉さん、微妙な百合表現、もう作者が好きなもん全部入れたんじゃねえかって感じの漫画。
菫画報より少しマシな程度の画力だけれど、シナリオはなかなか面白い。
シリーズ派生に追えなくなったが、無印「二十面相の娘」は全8巻。
男爵校長OYSTERとある高校の女子学部が舞台のハイテンションギャグ4コマ。
無印「男爵校長」はそれでいいし普通に面白いんだけど、次回作の「男爵校長DS」で大いに迷走しファンを困らせた。
たぶん作者がやりたかった事って、単純に「自分が好きなものミックス」で、即ちこの場合は「女子高生+中世ファンタジー」だったんじゃないか。
それをギャグ漫画でやっちゃって、結果ワケ解らなくなったって言う作品。
毎週火曜はチューズデイ!OYSTER全編ダジャレだけで話が進んでいく4コマ漫画。正統派ギャグ4コマ。全1巻。
光の大社員OYSTERこの作者の漫画では一番のオススメ。現2巻。
おもちゃ会社を舞台にした、老若男女に満遍なくイケそうなとっつきやすいギャグ4コマ。
いや、実際4コマ漫画と言うくくりの中でもかなりオススメな方。
ふら・ふろカネコマサル静かで普通に可愛く面白い、日常系漫画の中堅。現2巻。
アパートの管理人で生計を立てる貧乏な女性コンビの平素を、エラいゆるいペースで、笑わしにかかっているのかどうかも定かじゃないくらい淡々と描いたギャグ漫画。
ニコニコ動画なら「そっと評価されるべき」タグがつけられる感じ。オススメ。
つづく
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