3DSではバーチャルコンソールで
『ゼルダの伝説 夢をみる島』も購入していた。
初プレイで、実はゼルダシリーズ自体殆ど経験が無かったんだけれど、いや、なるほど、これは、「ストーリーの良い名作」として語り継がれるだけあります。面白かった!
名前だけ最悪だったけれど。夢をみる島、というサブタイトルがそのままストーリーの根幹を担っていて……そうそう、オープニングが船旅中に大嵐に巻き込まれて、リンクがコホリント島の波打ち際で気を失ってる所から始まるのね。
だから、自己紹介されるよりまっさきになまぐささを指摘されても、仕方がない。
さて、自身が打ち上げられた浜辺から剣を取り戻したリンクは、なにか訳知り風のフクロウに突然「島に来た“目覚めの使者”である」と宣告され、「眠り続ける“かぜのさかな”を起こすことが出来れば島から出られるだろう」と、島内の8つのダンジョンの攻略に誘われる。
町の仲間たちから情報を得、なまぐさいなりに支えられつつ、
ヒロインにも罵声を浴びせられながら、
恩人までなまぐさくなってしまうアクシデントに見まわれつつも、1個ずつ必死にシナリオを攻略していく。
……結構謎解き風味が強くって、大変面白い。まず、最初の剣を取り戻すために10分かかったからね。解らなくて。
剣が落ちてる場所もだいたい見当がつく、そのために何が邪魔になっているかも解っている、その邪魔を取り除くための発想が、気付かない時はホントに気付かない。
パズルの質がそういう、
「何でこの手段を見落としたんだろう!?」と思うものだから、解ける=単なる解答探しではなく自分が考えつかなかったことを自分で解決できた構図になる。そりゃもう「うひゃあ」ってなって面白いです。
アクションは、リンク自身の動きが大変操作性よくて、遠近感の取りづらいタテ軸の大ジャンプを除けばおおかた動かしやすい。
難点は……剣や盾含むアイテムは初代ゼルダよろしくボタンに割り振って使うんだけれど、こいつが
いっぺんに2つしか装備できないこと。これが武器だけならまだしも、ジャンプするダッシュするもそれぞれ1つのアイテムだから、穴を超えるためにロック鳥の羽を装備して、敵もいるから剣も持って、そうするとダッシュじゃないと壊せないブロックがあるからどちらかペガサスの靴に装備を替えて、いよいよ一段落して村に戻ろうとしたら岩があるからパワーブレスレットに付け替えて……
結構な、手間!そりゃあゲームボーイだもの、A、Bボタンしか無いわけなんだけれども、つどつどメニュー画面を出して付け替えるのがね。特に
「村に戻るための装備が固定されている」というのが、非常に、面倒を感じさせる。
例えば「剣&羽」だの「ブレスレット&靴」だの幾つかの組み合わせを記憶させておいて、セレクトボタンでその組み合わせが切り替わるという風だったら良かったのではないか。
10年以上前のゲームであるうえ、もう多くのプレイヤーが体験してきた道なだけに「そこはそういうもんだから」と言われてしまいそうだが、
これだけ装備変更の必要があるRPG自体特殊なのだから、何かスタンダードと違う意見のひとつでも言いたくなるものである。
ともかくどうにかこうにかラスボスを倒し(3DSの思い出きろく帳によると、17時間遊んでたようです)、エンディングを迎えるんだけれども……
多くの攻略サイト、紹介サイトがそうであるように……
ストーリーの説明は差し控えようと思う。
いや、大方予想つくと思うんですよ、「夢をみる島」「眠り続ける“かぜのさかな”を起こせば島から出られる」、或いは
wikipediaの概要に読み取れる通り「ストーリーが進むに連れて、リンクが島を脱出しようとすることでこの島の秩序が乱れる」という話の筋……から。
で、その予想は恐らくは正しいんだけれど、ゲーム中でのその提示のされかたがものすごい冷たくて、「各地に建てられた、攻略のヒントをいう像」に明かされちゃう。
これが、やっぱり、シビれる。
ハートの少ない序盤こそ死にやすいけれど、全体的な難度はそう高くない。未プレイで、3DSのソフトを買いあぐねている方がいれば、オススメしたいところである。
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