少年マガジンを買ってきた。
実は『さよなら絶望先生』は好きな漫画で、途中まで単行本も集めていてそれでまた集めなおしている。
と、書くと、じっさい連載を追っていた方にはお解りの通り、
すいません、最終回直前の展開が面白すぎたので、また再燃しただけです。ただ、本当に面白い終わり方をしたと思ったのは確か。
考察サイトも既に幾つかあり、そこに書かれている通りのネジリ方をして今週の最終回があるのだけれど、一番スゴイ! と思ったのが、こんな終わり方を「今まで誰にも推理されなかった事」。
特にこの漫画はメタ発言も多く、「読み慣れた読者に斬新なオチを強要される」なんてネタも話の軸に使っているくらいなのに、それでも「ちょっと待って、こんな展開するの?」と思わせたのはスゴイ。
例えば推理漫画、推理小説で犯人当てクイズなどとやると、読者はみんな「複数回答」をする。あからさまに怪しい犯人も、ミスリードで隠れたと思われる人物も、明らかに本筋からスルーされている人物もまとめて全員マークしながら読むので、まずまず意外な犯人はいなくなってしまう。
更には「探偵が犯人でした」「多重人格者が犯人でした」「読者が犯人でした」「犯人はいませんでした」などもとっくに手垢で見えないほど使い古されており、最早どうやったって、それこそ
「殺人現場で祟りじゃ、と叫ぶ浮浪者が犯人」くらいやらない限り「解き明かされたことにされて」しまうハズなのである。
勿論この漫画はギャグなので、別に犯人当てのつもりで読んでいた人は無いのだけれども、7年間の連載のあいだ、かなり初期から伏線と匂わせるようなコマも仕込んでおいて、それでタネがバレなかったのは、やはり奇跡的と言える。
ハッピーエンドらしいのも良い。
いや、大きなひとつを喪失する展開が続いてだったんだけれど、登場人物“絶望少女”達が花嫁姿で終わるというのがなんとも明るくて爽やか。
PR