って、結構制作者のセンスが試されると思うのね。
ファミコン初期はドラクエを真似て、「はじめから」を選んだ直後物語に入る前に名前を決めるものが多かった。と言うかそれしか無かった。
何せドラクエはRPGジャンルそのものを一般的にしたゲームだったから、「多くの人がそう言うものだと思っていた」のかもしれない。
それが、いつからなのかちょっと解らんけど、名前入力をオープニングの流れに組み込むようになった。
オープニングの中で、モブキャラから「ところでお前さんはなんて名前なんだい?」と聞かれて、それで名前入力って感じのヤツね。
例えばFFは5からそうなのかしら。
4はやったこと無いんだけども。
ただ、FF5でのやり方で不満があるのが、アレって名前決める流れになる前に結構操作できるでしょ。バトルも挿むし、ステータス画面も見れちゃう。
あえてケチつけると、名前が「??????」であり、且つそれを視認できる期間が長いって、何かちょっとヘンだと思うのだ。
特段名前を隠しているような設定も無いわけだし、あの辺、うまく説得力付けられなかったんだろうか。
FF6もバトルから始まるけど、ティナが謎めいた存在で始まるからまだ良い。感情表現豊かなキャラであるバッツには、??????である理由がちょっと見当たらない。
同じFFでもFF8はその辺巧くやっていて、ケガをした主人公が保健室で目を覚ました所を、保健医が「ケガは大丈夫? 自分の名前、言える?」と訊ねる流れ。
直前にステータス画面を開かれるスキも作らない、上等な演出だと思う。
更にその上を行くのが「夢での啓示」と言う演出を使うメガテンシリーズで、「名前が重要な意味を持つ」ような感じも持たせている辺り、かなり凝っているほうじゃないだろうか。
それだけに変な名前をつけた時の破壊力もスゴイけど。
『うんこちんちん……その名前はッ! うわぁーーーー!!』考えてみるとやっぱり大事になるのは、何で名前を聞かれなきゃいけないかなんだよね。
RPGの枠をはみだすけど、学園モノのアドベンチャーやスポーツゲームなんかだと、主人公が部活動に入るところから始まれば「へえ、入部希望? 名前を教えてくれる?」と自然に名乗れる。
ここは絶対名乗るべきだろ、と言うタイミングを無理なく提示できれば、とりあえず操作可能になった瞬間のツカミってOKなんじゃないだろうか。
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